杉本博司氏の熱海「海景-ATAMI」!MOA美術館にいってきた

2017/03/30 01:36

カトウヨシアキ

コラム


個人的に大好きな杉本博司氏の「海景シリーズ」です。

1997年の熱海の海を撮影してた作品が美術館のリニュアールを記念して展示される

とのことなのでMOA美術館に行ってきました。

 

 

【MOA美術館とリニュアルオープン】

 



MOA美術館は、約1年の改修期間を経て今年の2月にリュニューアルオープンをしています。

しかも「美術品がもっとも美しく映える空間」を実現するべく、エントランス、ロビー、

展示室、ショップ、カフェコーナーが杉本氏本人による空間設計で蘇っています。

随所に杉本氏の物質に対する執着と美意識を感じさせてくれます。

 



もともとMOA美術館は、1982年に現在のMOA美術館としてオープンしており、前身の

熱海美術館は1957年に開館しています。姉妹館の箱根美術館は、さらに遡って1952年に

岡田茂吉氏の東洋美術を中心としたコレクションから開館しています。

 


MOA美術館

http://www.moaart.or.jp

 

杉本氏の美術館リニューアルについては、「黒」「素材」というキーワードが適当かと思います。

エントランスの巨大な漆塗りの扉から始まり、展示室におけるガラスへの光の映り込みを

意識した黒漆喰、展示用に使われている屋久杉、絶妙なサイズ感の瓦タイルなど、

インタビューでもご本人が言及していますが、「至高の光を求めたら至高の場が必要だった」と。

この「至高の場」というのが、今回のリニューアルコンセプトでもある「美術品がもっとも

美しく映える空間」ん解答なのだと実感させられます。

 


 

詳しくは以下のインタビューをご覧ください。

 

特別インタビュー 杉本博司(現代美術作家)× 内田篤呉(MOA美術館・箱根美術館館長)

リニューアルしたMOA美術館 ─ その魅力を探る

http://www.moaart.or.jp/pickup/session/

 

館内の随所に設置されているソファの脚には、直島の護王神社アプロプリエイトプロポーション

にも用いられているボキャブラリーでもある光学ガラスが使われており、杉本氏の

美の哲学を随所に感じることができます。

 


 

 


【杉本博司氏の海景-ATAMI-

 



杉本氏の作品の根底に流れている「時間」というコンセプトを、「海」という人間が

存在する、地球が存在し得る必然的な条件のもと、「人類が最初に見た風景は海では

なかっただろうか」「海を最初に見た人間はどのように感じたか」「古代人の見た風景を

現代人が同じように見ることは可能か」という問題提起をしている杉本氏のライフワーク

と言って良い作品群がこの「海景」です。

 


 

1997年に熱海から一望できる相模湾をカメラに抑えた作品が今回リニューアルオープン記念に

際して展示されています。

この熱海の海景は、すべて焦点は合っておらず、ピンボケしている作品全体からは、

一見すると写真とは思えないぼんやりとした抽象的な画にも見えます。

その一方で、人間が朝もやや霧の立ち込める海に対峙した時に、原初的な疑問である

「これがどこまで続くのか」「この水平線の向こうには一体何があるのか」という

期待と不安が入り混じる感覚を見るものに想起させてくれる作品です。

 

 

会場には8枚の熱海の海景が展示されていましたが、美術館のリニューアル時に徹した

「光の反射」は全くなく、額装されている作品のガラスとの隔たりを一切感じることなく

作品と対峙できます。

 

 

 

【目が離せない伊豆エリアと杉本博司氏】

 

先のMOA美術館のインタビューでも触れていますが、今回の熱海MOA美術館、

氏が設計した三島の伊豆フォトミュージアム、そして今年末の2017年11月にオープン予定の、

ご本人がファウンダーでもある小田原文化財団が手がける美術館。

この3館を巡るのが待ち遠しいのは私だけではないはずです。

 

小田原に開館予定の美術館についてのプレスリリースはこちらです。

杉本氏の美に対する熱意あるアプローチを十分すぎるほど感じられそう施設です。

興味のある方は是非ご覧ください。

 

「小田原文化財団 江之浦測候所 」施設概要プレスリリース

http://www.odawara-af.com/media/2016_0204_p_r.pdf

 

本当にフラッと温泉を楽しみに行ける熱海に、こういった文化施設が増えることは

非常にありがたいと思っています。

これまで熱海に行っても立ち寄るのは、ブルーノ・タウト氏の旧日向邸のみだった

私にとっては、温泉以外にも熱海にいく楽しみが増えることに胸が躍ります。

 

重要文化財 旧日向別邸ブルーノ・タウト「熱海の家」

http://www.city.atami.shizuoka.jp/page.php?p_id=641

 

是非熱海に行く際にはMOA美術館にも足を運んでみてください。

 

MOA美術館

http://www.moaart.or.jp

 

 

書いたひと

カトウヨシアキ  
彼氏にしたくない条件ベスト3、「チビ」「デブ」の2タイトルを既に獲得している2冠王。 おもコンクリエーターとして、自分の好きなことを無理やり合コンや街コンに絡めて記事を掲載していきます。

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